保育士志望の次女18才が短大の課題で
「子供」「家族」に関するレポートを書くことになりまして。
書いたテーマが
「パッチワークファミリーについて」
パッチワークファミリーとは
簡単に言うと子連れ再婚家庭のこと。
つまり我が家のこと。
離婚→シングル家庭→再婚について
次女が2、3才頃〜中学1年生あたりまでのことを
書いています。
次女目線なので詳しく知らないところもあるし
とにかく文章が拙いですが(~_~;)
離婚再婚を考えているかたにとって少しでも参考になればと思い
ブログに載せました。
(参考になるのか??)
興味があったらお読みください。。。
(まあまあの長文です)
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「パッチワークファミリーについて」
皆さんはパッチワークファミリーという言葉の意味はついて知っていますか。
シュトロバッハによれば、パッチワークファミリーとは「子供のいる母+子供のいる父+母の子供+父の子供+二人の子供」(シュトロバッハ、2007:142)とされています。
また、ステップファミリーとも呼ばれており、ステップとは英語で「継(まま)」の意味であり、夫婦どちらかが以前のパートナーとの子供がいることで継続していると考えられます。
わかりやすく例に出すと、私の母は、五年前に再婚して妹と弟が生まれ四人姉弟になりました
。四人姉弟の母は同じ人です。
しかし、姉と私、妹と弟で父は異なります。
このような家族のことをパッチワークファミリーと言います。
私の経験に基づくと、パッチワークファミリーには大きく分けて三つの段階があります。
まず初めに直面するのが離婚です。
一般的に離婚はあまり明るい良いイメージではありません。
テレビなどでよく見かける離婚しない理由に子供がいるからということが挙げられます。
では、毎日夫婦喧嘩を見聞きしている子供と離婚して夫婦喧嘩を見なくて済む子供と、どちらが子供のことを考えていると言えるでしょうか。
私は、唯一本当の父の記憶が怒っている姿です。
その日は夫婦喧嘩をしていて母が寝ている姉と私を守りに来てくれたそうです。
あの時の父は、ものすごく怖くもう二度と見たくないと思いました。
離婚していなかったら何回もあの父を見るのだと考えると離婚してくれて良かったのかなと思います。
母に離婚する際に子供に父がいなくなる抵抗はなかったのか聞いてみると「元から仕事で帰ってくるのが遅く、基本的に三人の時間が多く父がいないことが普通だったのと、父がいることで姉や私がつらい思いなどするならいない方がいいと思った」と話してくれました。
私の母だけではなく、離婚すると決めた母親は前向きな気持ちがあり、それにより離婚した子供たちの声に耳を傾けると「虐待する父と別れ、いっぱい働いてくれた母が僕に「強さ」を教えてくれた。」「常に前向きな母は友人のような存在、離婚しても両親はありがたい存在です。」と語られていました。(当事者インタビュー、2008:64,72)
次に直面するのがシングルマザーです。
シングルマザーは、仕事と育児の両立が母親の負担になるのと、現在の日本において一番の問題は、経済的な面です。
小さい子を育てながら人よりも収入を得なくてはいけないことをどう乗り越えるかがシングルマザーの課題となり、それを乗り越えていくことが重要だと思います。
確かに、私は、母が仕事から帰ってくるのが遅く寂しい思いをしたことがあります。
離婚して少し経ってから、主に経済面の理由で母の実家に帰ることになりました。
今まで三人暮らしだったのが、祖父、祖母、叔母の六人家族になりました。
祖母は普段家にいたので寂しい気持ちはなくなりました。
最後に直面するのが再婚です。
見知らぬ人がいきなり現れて父になったとしても、子供には、抵抗と母を奪われた気持ちになるかもしれません。
私は、今の父に初めて会った時が中学一年生でとても緊張しました。
新しい父ができたという動揺と本当の父の存在が完全に消えてしまったという気持ちで自然と涙が出てきました。
しかし、新しい父ができたことにより良かった面もたくさんあります。
まず、妹と弟ができ、今では八人家族になり、毎日にぎやかな家族になれました。
また家族でお出かけに行くことも増え、更に家族内の仲が深まるきっかけができました。
今の父に会う前に父の写真を見たらとても真面目な感じがして不安しかなかったです。
でも、実際に会ってみると、面白い人で姉と私のことも受け止めてくれて、すぐに仲良くなれました。
父に姉と私に初めて会った時のことを聞いてみると、「中学生だったこともあり反抗期で拒絶されないかと不安だったが、実際会ってみると、恥ずかしがって隠れた姉と私を見てとても可愛らしいと思った。くだらないオヤジギャグにも笑ってくれて嬉しかったし、仲良くなれると思った。」と話してくれました。
もし、私が幼かったら母からあまり離れてなく、母を奪われた気持ちから孤独感や母を奪った父を恨む感情が芽生えていたかもしれません。
再婚する時期は、とても重要で大人たちがしたいからするのではなく、子供のことを第一に考える必要があると思います。
母は「再婚は決して悪いことではなく、母も子供も新しく大きな幸せに変わるイメージがあることを知ってほしい。」と伝えてきました。
離婚、シングルマザー、再婚は、どれも母親にとって大変なことであり、特にシングルマザーは、多くの負担がかかると思います。
例えば、本沢は、「生活を少しでも楽にしようと無理して働き身体を壊したり、複数の職場を掛け持ちして子供達と過ごす貴重な時間を持てず子供たちに寂しい思いをさせたり、母親たちも子供達も大変な思いをしているのです。」と言っています。(本沢、2008:6)
しかし再婚した母には、余裕と笑顔が増えた気がします。
姉や私が成長したことにより、妹や弟の面倒を見ることで少しは母の負担が減っていると思います。
母に再婚してどんなことが良かったか聞いてみると「今まで自分一人で頑張らなきゃと思っていたのが頼れる味方ができたことにより、肩の荷が降りて余裕ができたことと、再婚したことにより、妹と弟が生まれ、私や姉、父はもちろん、父の親、母の親もみんな喜んでくれたこと」と話してくれました。
私は、母の人生は母のものであり、母がどんな道を選んだとしても、それが母の幸せに繋がる道なら良いと思います。
しかし、それと同時に子供には、母親もしくは父親しかおらず、例え自分の人生とはいえ、子供がいるということの存在と責任を忘れないでほしいです。
私は、いま八人家族になれて幸せです。
母も今が幸せというならば、私はパッチワークファミリーに賛成です。
しかし、パッチワークファミリーや離婚に反対の声もあり、実際に親が離婚した子供たちでさえ、親の離婚を後ろ向きに捉えている人、離婚してほしくなかったと思う人が全体の13%、どちらともいえない人が43%にも及んでいます。(当事者インタビュー、2008:171)
世間的には、まだあまり認められていない離婚や再婚を私自身もその意見に向き合うことと、親が離婚したことにより、悩んでいる子供たちがいることを忘れず、そんな子供達にも自分で必ず明るい未来を作ることができることを伝えていきたいです。
最後に母に今幸せか聞いてみると「今が一番幸せ」と答えてくれました。
参考文献
スザンヌ・シュトロバッハ、「離婚家庭の子供の援助」同文書院、2007
本沢巳代子、当事者インタビュー、「離婚家庭の子供の気持ち」日本加除出版株式会社、2008

ラブリー4姉弟



posted by 三田ちゃん at 01:44|
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