「嫌いな香りの精油があると内臓に病気がある、と
聞いたんですけど本当ですか?」
こんな質問をされました。
確かに香りというのは
生と死にかかわる重大な情報源となりうるので
好きな香り(欲している香り)や
嫌いな香り(生理的に受け付けない)に
体調のヒントが隠されていると言えると思う。
香りなんて良い香りはみんなが好きだと思い
嫌な香りはみんなが嫌いだと思うのでは?と
思うかもしれない。
もちろんそういう香りもある。
スイートオレンジの香りを嫌いと言った人には
私は会ったことがない。
でも評価が真っ二つに分かれる香りも中にはある。
数人集まって香りをかぐと
同じ精油に対して
あーこれ良い香り!好き!爽やか!という意見と
うわ!これダメ!無理無理!雑巾みたい!という意見
両方同時に出てきたりする。
これは本当に面白い。
(お互いにえっ、それ本気で言ってるの!?
信じられない!!という感じ笑)
精油の香りって単調ではなく
複数の香り成分が何層にもなっているので
どの香り成分を強く感じ取ってるか
(どの成分に強く反応するか)
人によって全く異なり
また自分の元々の体質により
欲する香りも変わってくるため
1つの精油の中の
複数ある成分のどれに強く反応してるか
また、その成分に対する評価も
安全なものか危険なものか
遺伝子や過去の経験による脳の判断により
結果として好きか嫌いか、と分かれるのだろうなと思う。
そんなわけで最初の質問
「嫌いな香りの精油があると内臓に病気がある、と
聞いたんですけど本当ですか?」
に対する答えはもちろん
「NO」で
香りに対する反応は
個人差も相当あるし
その時の心身の状態によっても
すぐ変わるので
嫌いな香りがある=病気、
この香りが嫌い=病気、
というのは
安易すぎる考えだと私は思う。
可能性としてゼロではないにしても
限りなくゼロに近いと言えると思う。
その人の体質のタイプにより
なりやすい病気の傾向はあるし
いつも好きな香りが突然嫌いになったら
多少何かあるかもしれない
(単に鼻風邪かもしれない)
でも嫌いな香りがある、それだけで
即病気だ、と決めつけるのは違うと私は思う
