2016年06月06日

ファインフレーバーをオープンさせたきっかけは


昨日

怒りという感情についてぐるぐると考えた結果

という記事を書きましたが

そうだ、怒りつながりでこれも書いておこう、と思ったことが。

今まであまりちゃんと言ったり書いたりしたことがない

「ファインフレーバーをオープンさせたきっかけ」について。

勢いに乗って記事にしようと思います。



今から9年以上前になるんですが

その時私はとある整体チェーン店の店長をしていました。

私が入ったころはまだこじんまりとした会社で

会社全体、スタッフ1人1人に整体技術者としての

プライドや向上心があったように思うのですが

その後会社がどんどん大きくなっていき店舗数が急激に増えると

スタッフの人数、店長レベルの人材不足が深刻となり

それでも店舗数の拡大は止まらない、そして更なる人材不足

という事態が起きていました。

そうするとどうなるかというと、スタッフのクオリティを下げて

会社は人材確保に走る。

つまりスタッフが新人だらけ。

店長までもろくに経験がない新人レベルがどんどん増える。

このありえない状況をなんとか変えたいと

自店だけではなく会社全体の新人スタッフのレベルUPが急務だと思って

店長をやりながらスクール講師もやったりした。

変えなきゃ変えなきゃとずっと思ってた。

じゃないともちろんお客さまに申し訳ないし

新人スタッフはいきなりの責任の重さにつぶれる人続出だったし

会社と店舗の温度差は広がる一方だった。


変えなきゃ変えなきゃ。

変えないといけないところがものすごくいっぱいある。

いつもそう思ってた。


ある時の店長研修で、その思いがピークに達した。

全店の店長が集まっての定期的な研修だったんだけど

店長の施術レベルの差がありすぎる。

ってゆーか

ど新人みたいな店長が何人もいてそれは信じられない光景だった。

本当にこんなことも知らないの?

それで店長やってるの?

この会社本当に何考えてるの?

うまくごまかせて利益が出ればなんでもいいわけ?

整体の仕事は医者とは違う。

命にかかわるようなことではない。

とはいえ人の体を預かるという責任重大な仕事であることは

間違いない。

それなのに。

それなのに。



店長研修が終わって自店に戻って

事務所で一人で事務仕事してたら

その日の研修のこと改めていろいろ思い出しちゃって

そしたらなんか字を書いてる右手が震えてきた。

勝手に涙が出てきた。

呼吸が乱れて息が苦しくなった。

あ〜やばいやばい

怒りと情けなさと申し訳なさと

こんな会社の一員である自分に対する嫌悪感と

いろんな気持ちがぐちゃぐちゃになって溢れる。

あ〜やばいやばい

ちょっと私今完全に自律神経がいっちゃってる

震える手を見ながらそう思った。



でもそのことで完全に会社に愛想を尽かせることができた。

今まで会社を変えよう変えようと思ってたけど

この会社は変わらない。

変わる気がない。

そう思った時

ふとひらめいた

だったら自分で作ればいいじゃん!!!

理想の会社を

お客さまもスタッフも会社も

みんなが理想だと思える環境を

私が自分で作ればいいんじゃん!!!

あっなんだそうか

そんな単純なことだった

この会社にしがみついてる必要はない

全部捨てて飛び出せばいい

自分が思う自分の理想の自分らしいお店をまずは作ろう

光が差しこむのが見えた

気づいてしまったら話は早い

いつどこにお店を出すか

コンセプトは?

店名は?

資金はどうする?

頭の中は嵐のようにいろんな考えが凄まじい速さで巡り

情熱と冷静さをもって出店計画は順調に進み

それから約9か月後

鎌ケ谷にファインフレーバーをオープンさせることとなる。



きっかけは怒りだった。

会社に対して。

でも怒りを転換させたらものすごいエネルギーになった。

あの時ほどの強いエネルギーはもう出ないかもしれない。

盲目的に

寝食を忘れるくらい

迷いも不安も全く感じなかった

結果としてオープン当初からお店は大繁盛

しかも後に旦那となる人に出逢ってしまう。

すごいエネルギーで自分の世界を動かしたんだなと思う。

きっかけは怒り。

このエネルギーを上手く転換すれば想像以上の現実が手に入る

それを証明した、と思う出来事。



お店をオープンさせるまでの数々の経緯については

また今度書こうっと。


注:以前いた会社についてだいぶ極悪に書きましたが

 良いところもいっぱいあるし

 あの時は自分が未熟で全くわからなかったけど

 経営者になってから理解できたこともたくさんあります。






posted by 三田ちゃん at 04:49| 頭と心